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TOEICで高得点を取れば英語はペラペラになる!?950点の人が解説

カテゴリーTOEIC

未だに根強い人気を誇るTOEICですが、高得点=ペラペラになる、と思われる方もいらっしゃいます。そもそもTOEICで高得点を取れば英語が話せる様になるのか、ならないのか。もしならないのであれば、何に取り組めばよいのかをご説明をしたいと思います。

結論

一定の効果はあるものの、TOEICとペラペラは別物であると捉えるべき!

1.TOEICの高得点の定義

まず、TOEICの試験内容について振り返っていきます。TOEICと一般的に呼ばれるものは、正式名称が「TOEIC Listening & Reading(以下、TOEIC L&Rと表記)」と呼ばれます。英語における「読む」と「聞く」の力をスコア化したものを、俗にTOEICとよく呼ばれます。共に、495点満点となっており、合計で990点が最高点となります。

TOEI L&Rにおいて900点以上を持っていると、ハイスコア(高得点)と呼ばれることが多いです。他の英語の試験では、英検1級、TOEFL ibt100、が各英語試験のハイスコアの一つのラインと言えます。

2.英語のペラペラってどの程度?

英語が流暢に話せる、ペラペラに話せる、という定義が曖昧な部分がありますので、ペラペラとは具体的にどの程度のことを指すのか、CERFを使いご説明したいと思います。

CEFRとは、ヨーロッパで作成された「外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドライン」として、欧米で幅広く導入されてきています。A1~C2までの6段階の言語力レベルで構成されています。

TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

TOEI L&Rにおいてハイスコアを取っている方であれば、CEFR基準のB2以上のレベルに相当することになります。

CEFRの基準をより詳しく説明する上で、以下の画像がわかりやすいものになります。

VERSANT|本当に話せる英語力の証明 | » スコア活用法

VERSANTとは?

VERSANTでは発話をリアルタイムで理解し、的確に処理をする能力が必要とされるテストです。「英語を聞いてから英語で話す」という実際のシーンにそった英語のコミュニケーション力を測ることが出来ます。

B2は、「大きな負担を感じさせずに、情報や視点を明確に述べることができる」というイメージです。VERSANTのスコアが58~68とひらきはありますが、個人的な感覚値で説明すると、VERSANTで60点以上を取れる方は、かなり話せる力をお持ちの証拠だと言えます。

TOEIC L&RのハイスコアがCEFRのB2以上を指すのであれば、TOEICのハイスコア=ペラペラ、ということも一つの事実として述べることが出来るかもしれません。

TOEIC L&Rのハイスコアのレベルのイメージを説明する上で、CEFRやVERSANTといった比較的聞きなれない言葉が出てきました。TOEICや英検は多くの方がご存知かと思いますが、英語のスキルを測るテストは非常に多く存在します。

3.TOEICの種類について

では、本当にTOEIC L&Rのハイスコアが、必ずしも「ペラペラ」につながるのかといったら、そうではありません。TOEICでハイスコアを持っているが、英語を話すのが苦手な方、スピーキング力が低い方は多くいらっしゃいます。

TOEICと一言でくくっても、「読む」と「聞く」を問われるTOEIC L&Rと、「書く」と「話す」と問われるTOEIC SW(Speaking & Reading)というものもあります。ペラペラという「話す」を考えるのであれば、TOEIC L&Rよりも、SWの方を踏まえた方が、数値と実力により乖離の少ない状態が生まれていくと思います。

TOEIC L&Rでハイスコアが取れる方は「聞けるが話せない」という状態の方が一定数いるとも言えます。

英会話は「話す」と「聞く」の2つで構成されます。それぞれの比率が5:5であると想定するならば、ハイスコアの方はペラペラに片足のみ入っている、という状態と表現できます。

4.ハイスコアはペラペラへの第一歩

聞くことは出来るが話すことが出来ない、という状態になりがちなのが、TOEIC L&Rにおけるハイスコアだとお伝えしました。従って、あくまでもTOEIC L&Rにおけるハイスコアは「ペラペラへの第一歩」である、とお伝えさせてください。スピーキングを上げるには、スピーキングを上げるのに直結した学習方法・トレーニングが必要になります。

スピーキングに求められるスキルを因数分解すると、

①言いたいことが言える「単語力」

②文章を正しく並べることが出来る「文法力」

③正しく発話が出来る「発音」

④迷わずにパッと、流暢に英語が口から出てくる「反射力」

主にこれらが必要になっていきます。

そして、①②③の3つに関しては、全て「インプット」が必要になります。スピーキングを鍛える上で、まずは「インプットがあるか」ということが重要になります。

英語を料理に例えるならば、冷蔵庫に食材が少ない状態(インプット量が足りない状態)で料理をするのと、冷蔵庫に豊富に食材が詰まっている状態(インプット量が多い状態)とでは、最終的に出てくる料理(アウトプット)には歴然の差が生まれてきます。

TOEIC L&Rは、インプット力が問われる試験になりますので、TOEIC L&Rでハイスコアを取ることは、ペラペラへの道への間違った手段ではなく、むしろ正しい道のりであると言えます。

5.ペラペラになるにはコツがある

TOEIC L&Rのハイスコアが、ペラペラへの第一歩なのであれば、ペラペラになるために欠けているものは何なのか。「わかりません!」これが本音の答えです。英語もダイエットと同じで、100人いたら100通りのやり方があります。やはり一人一人個性がありますので、細かい部分を見て、その上で処方箋を出すことが、最短で結果を出す上で必要不可欠です。

しかし、傾向として言えることは①の単語力と、④の反射力、であると言えます。

英語には、日本語からは直訳できないネイティブ表現が存在しますし、英語の型や語法が入っているかも、大きな違いを生みます。また、反射的に英語がパッと出せるようになる、反射トレーニングを積んでいるか否かも、最後のピースを埋める重要な部分でもあります。

今のレベルよりまた一歩ブレイクスルーするには

「どうやったら英語が出来るようになるの?」「うちの子供に英語をどう学ばせたらいいの?」このような質問を友人・知人からいただくことがあります。大人と子供では、英語の学習のやり方(アプローチ方法)が違いますし、大人の方でも、その方のこれまでの学習経験や、今のレベルによっても異なり、千差万別です。今のレベルより一つ上に上がりたいが停滞しているという方は、ぜひマンツーマンの専門家に一度お世話になることをオススメします。

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MIRAGO ENGLISHの代表。マンツーマンのコーチング型英会話トレーナー。通訳学校の講師→マンツーマンのコーチング英会話のトレーナーを経て独立。海外留学・在住経験一切なしで、日本国内だけで英語をマスター。TOEIC®︎950。TOEIC®︎では、400~700点レベル(初級者~中級者)の方に結果を出すのが得意。