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as 〜asの例文15選!否定文や使い方を徹底解説

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TOEICスコアアップを目指す方、英会話力アップを目指す方、皆さんそれぞれ目標をお持ちだと思います。各々目標は異なりますが、英語において文法は「英語のルール」となるため、中学文法から高校文法まで、一通り内容を網羅する必要があります。

文法ばかり覚えて喋るのが苦手、と頭でっかちになるのはNGですが、文法を蔑ろにして流暢っぽくしゃべるのもNGです。理屈を正確に覚えた上で、アウトプットトレーニングを実施するのが大切です。

文法の中で、いくつか苦戦しがちな項目があります。その中の一つが「as~as構文(同級比較)」と呼ばれるものです。

比較級自体、文法の中でも比較的難しいとよく言われるパートですが、その中でもなぜこのas~as構文が難しいとされるのか、そしてどのように理解をすればこちらの構文を活用できる様になるのか、徹底解説をしたいと思います。

1. as~as構文の「品詞」

1つ目のasと2つの目のas、違いは分かりますか?

この質問に答えられる方は比較的少ないと思います。中学校では、よく「asとasの間に挟める」「入れる」と習った方が多いと思います。実際、私も学校では、asとasの間に単語を入れる、と教わった記憶があります。

これはNGです!

この「入れる」「はさめる」というイメージでas~as構文を理解しようとせずに、1つ目のasと2つ目のasの「品詞」を理解することで、このas~as構文への理解がグッと深まります。

1つ目は「副詞」

2つ目は「接続詞」

まずは、これを理解してください。

パッと見ると2つ共同じに見えますが、実際は異なります。1つ目が副詞で、2つ目が接続詞。役割がそれぞれ異なるのだ、とご理解ください。

2. as~as構文の「訳し方」

1つ目のasと、2つ目のasの品詞が違う、とご説明をしました。次のステップは、訳し方(意味)を理解しましょう。

1つ目は「(形)同じくらい」

2つ目は「(接)~に対して」「(接)~と比べて」

この様におさえてください。

品詞と訳し方(意味)を覚えていただきましたら、実際に例文を通して、理解を深めていきたいと思います。

2-1. as~as構文の作り方

「彼は私と同じくらい背が高いです」

He is as tall as I.

この様な例文がパッと思い浮かんだ方もいらっしゃると思います。

そして、そちらの発想は、「英作文をした」というより「暗記して覚えている」に近いと思います。

では、こちらの「彼は私と同じくらい背が高いです」を、ちゃんと理屈を用いて、英作文していこうと思います。

Step1.

彼は背が高いです

He is tall.

Step2.

彼は「同じくらい」背が高いです

He is as tall.

ポイントになるのは、副詞のasを加えただけだ、という事です。

副詞+形容詞、という文法は間違っておりませんので、as tall、だけを見ると違和感がありますが、こちらのHe is as tall.は、文法上は間違っておりません。

副詞+形容詞、の順番ですから、He is very tall、と並べているのと理屈は同じです。

しかし、He is as tall.(彼ってさ、同じくらい背が高い人がよね~)とだけ言われても、言葉が足りず「?」が頭の中に残ります。従って、接続詞を使って、もっと言葉を足してあげましょう。

Step3.

彼は「私が背高いことに対して」同じくらい背が高い

He is as tall as I am tall.

私は背が高い(I am tall)ということに対して、比べて、彼も同じくらい背が高いんですよ、という文章ができ上がりました。

英語は同じことを繰り替えし表現するのを避けますので、

He is as tall as I.

と表現されます。

いかがでしたでしょうか?

言葉を「入れる」「はさめる」という事ではなく、1つ1つ文章を作っていき、He is as tall as I.、という文章が出来上がりました。

「品詞」と「訳し方(意味)」を理解することで、深い理解で、このas~as構文を使える様になっていきます。

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3. as~as構文 完全マスター15選

ここからは、as~as構文の例文を実際に通して、理解を深め、そして自身で使える様にご説明していきます。まずは、as~as構文の基本からスタートします。

3-1. 基本5選

①彼は私を同じくらい背が高い

He is as tall as I.

②このスマホはあなたのよりも良いですか?

Is this smartphone as good as yours?

こちらは疑問文となります。

肯定文に戻すと、” This smartphone is as good as yours”となります。先ほどと同様に、省略されている概念を元に戻すと、” This smartphone is as good as your smartphone is good.”となります。

③あなたは彼と同じくらい遅くまで起きていたのですか?

Did you stay up as late as he?

先ほどまでは、tall、good、といった形容詞が1つ目のasのすぐ後に来ていましたが、今度は、「副詞」が来ている例文です。

あなたは遅くまで起きていた

You stayed up late.

こちらが一番はじめの発想元となる文章です。このlateは「遅く」という副詞です。

asとasの間には「形容詞」「副詞」いずれかが来ます。

④私は彼女ほど流暢に英語を話せません

I can’t speak English as fluently as she.

I can’t speak English as fluently as she (can speak English.)

こちらが省略を元に戻した場合です。きちんとasとasの品詞と意味を定着させていきましょう。

⑤初心者にとって、英語はフランス語ほど難しくはない

English isn’t as difficult as French for basic students.

3-2. muchを使った例文2選

as~as構文を理解する上で、セットでおさえていただきたいのがmuchの概念です。

muchはvery muchとよく使用する単語ではありますが、この「muchの意味はわかりますか?」という問いに答えられる方も少数だと思います。

その理由が「muchは日本語に訳されない」からです。

日本語と英語は、語族(言語のグループ)が非常に離れております。その影響もあり、日本語には存在しないルールなども出てきます。このmuchはもともと「たくさん」「いっぱい」という意味がありますが、日本語に訳した際には、この「たくさん」「いっぱい」という意味は訳さないのが普通です。

そしてas~as構文には、この「日本語に訳されないmuch」を使った構文があるので、この場でセットでおさえていきましょう。

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⑥出来る限り君を助けよう

I’ll help you as much as possible.

as much as possible、とイディオムで覚えている方もいらっしゃるかと思います。できるだけ「たくさん」助けます、「いっぱい」助けます、というmuchの概念が含まれています。

好きなだけ食べていいよ

You can eat as much as you want.

こちらも同様です。好きなだけ、という際にはas much as you want、と決まり文句で覚えていただいて結構です。

3-3. 応用3選(倍数表現)

基礎的なas~as構文を一通りおさえていただきましたら、次は応用編(倍数表現)にまいります。

as~as構文が難しい理由として「使用用途が多岐に渡る」ということが上げられます。先ほど述べた「2つのasの品詞と意味の違い」も難しいと感じる理由の一つですが、バリエーションが広いのも難しい理由の一つだと言えます。

使い方が複数ある=非常に便利な表現、とも捉えることが出来ます。言いたい英語を正確なボールで投げるためにも、正確にインプットをしていきましょう!

⑧この車はあの車の2倍の価値があります

This car is twice as valuable as this one.

ポイントは、1つ目のasの前に数字を入れることです。twice as~as、これで「~の2倍」という表現が可能になります。

⑨彼は私の同僚より3倍多く稼ぎます

He earns 3 times as much as my colleague.

2倍はtwice、そして3倍は3 timesです。それ以降は規則的に変化します。4倍は4 times、5倍は5 times、でOKです。

⑩この本はその辞書の3分の2の厚さです

This book is two thirds as thick as this dictionary.

分数を英語でパッと言えますか?

3分の2は英語でtwo thirdsです。日本語と異なり、英語の場合は、「分子の方から先に」読みます(分数は発音も慣れないと思いますので、音声も載せておきます)

3分の1 ・・・ one third

分子が単数なので、thirdにsがつきません。

5分の3 ・・・ three fifths

分子が3と複数なので、分母のfifthにfifthsとsが必要です。

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3-4. 発展編 as~as構文を極める2選

最後に発展編に参ります。

冒頭の説明で、「asとasの間に入れる」という発想はNGだ、とお伝えしました。その理由がこちらです。次の英文を訳してください。

You can get twice as much money from this company as you did from the former company.

The broccoli on you plate has twice as much protein per calorie as the steak its’s next to.

それぞれの例文に、asが2つありますね?こちらはas~as構文です。

Asとasの間に入る言葉が、1語だけならば、「入れる」「はさめる」という発想でもできない訳ではありませんが、この様に「文章」がasとasの間に来ると、もはや理解不能になってしまいます。

従いまして、冒頭でお伝えしました「品詞と訳し方(意味)の理解」が必須になっていきます。

⑪この会社では、君が前の会社でもらっていたお金に対して、2倍同じくらい多くのお金をもらうことが出来ます

You can get twice as much money from this company as you did from the former company.

こちらの文章も、ステップを踏んで、文章構造を読解していきます。

Step1

あなたはたくさんのお金をこの会社からもらうことが出来ます

You can get much money from this company.

Step2

あなたは「同じくらい」たくさんのお金をこの会社からもらうことが出来ます

You can get as much money from this company.

1つ目のasは「副詞」で「同じくらい」でした!これを徹底しましょう!

Step3

あなたは「2倍」同じくらいたくさんのお金をこの会社からもらうことが出来ます

You can get twice as much money from this company.

倍数を入れる場所は「1つ目のasの前」でしたね!

この時点で、一旦文章が完成しています。

この会社では、2倍同じくらいの多くのお金もらえますよ!

You can get twice as much money from this company.

SVOの第3文型として成立している文章ですが、「2倍同じくらいって、どこと比べているんですか?」と文章が足りていません。足りていないので、接続詞を加えて文章を足していきましょう。

Step4

この会社では「君が前の会社でもらっていたお金に対して」2倍同じくらい多くのお金をもらうことが出来ます

You can get twice as much money from this company as you did from the former company.

2つ目のasは接続詞as、そして「~に対して」でしたね。

前から前から普通に文章を作成しただけです。決して、「入れる」「はさめる」という発想をしない。これがポイントです。

ステーキ肉

⑫ブロッコリーは、ステーキより1キロカロリー当たりのタンパク質が、2倍多く含まれている

The broccoli on you plate has twice as much protein per calorie as the steak its’s next to.

100kcalに当たりに含まれるタンパク質の量は、実は、ブロッコリーはステーキよりも多いだよ、という驚きの文章です。これは事実です。それくらいブロッコリーは、栄養が豊富で、ダイエッター、トレーニーの強い味方だ、ということです。

3-5. 番外編 as~as構文のイディオム3選

ここまで、基礎・応用・発展とお伝えしました。最後の3つは「決まり文句」「イディオム」のご説明となります。as~as構文の理解から派生した決まり文句となりますので、こちらの3例文も覚えていきましょう!

⑬彼の歌はとても良かったし、彼のダンスもまた素晴らしかった

His singing was really good; his dancing was just as wonderful (as his singing).

彼のダンスもまた同様に(彼の歌が素晴らしいことに対して)素晴らしい、という理解になります。

結果的にjust asで「~と同じように」「~と同じ程度に」という決まり文句となります。

⑭彼女はピアノを弾くことが出来る。また、バイオリングも弾くことが出来る。

She can play the piano; she can play the violin as well (as the piano).

こちらのas wellはご存知の方も多いかと思います。「同様に」「~もまた」という時に使用する、イディオムです。このas wellも、元々はas~as構文から派生した決まり文句となっております。

⑮その株は今売っておいた方がいいよ!-もちろん、そのくらいのことは分かっているよ。

(君が私に言ったことと同じくらいのことは分かっているよ)

You should sell the stocks right now. Of course, I know as much (as you told me).

as muchで「それくらいのこと」「その程度のこと」という決まり文句です。

いかがでしたでしょうか?as~as構文の理解を深め、例文を通してas~as構文をマスターしていただけましたでしょうか?文法(インプット)を適切な角度から理解することで、より効率的に、正確に、言いたいことが言える様になっていきましょう!

※この動画の音声は音読さんを使用しています。

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MIRAGO ENGLISHの代表。マンツーマンのコーチング型英会話トレーナー。通訳学校の講師→マンツーマンのコーチング英会話のトレーナーを経て独立。海外留学・在住経験一切なしで、日本国内だけで英語をマスター。TOEIC®︎950。TOEIC®︎では、400~700点レベル(初級者~中級者)の方に結果を出すのが得意。