ライザップイングリッシュはきつい?元講師が本音を・・・
※更新日:2023年1月20日
前回のブログに引き続き、今回も「ライザップイングリッシュ」について書きたいと思います。
ライザップ、という言葉を聞くと「ダイエット」という強いイメージを抱かれる方が多いと思います。他に抱くイメージとしては「怖そう」「強制力」「きつそう」という考えが思い浮かぶ方がよくいらっしゃいます。
では、ライザップイングリッシュは本当にきついのか!?
ここだからこそお伝えできる本音を記載していきます。
結論
ライザップイングリッシュに限らず、何事も短期間で結果を出すには、一定の努力が必要。しかし、今の努力は将来的に大きな実りとして返ってきます。「きついな」と感じた時には、今一度初心に戻り、自身が掲げた目標を振り返ることをお薦めします。
1. きついと感じる原因
2か月間で10kg痩せる、3か月間でTOEICを200点アップする、といった様な短期間での成長に求められる「きつさ」というものは存在します。これは事実です。具体的に、どの程度の強度がかかるのかは、後ほど記載していきます。ひとつ冒頭でお伝えしたいことは”There is no magic bottom.”(魔法は存在しない)ということです。残念ながら成長に近道はありません。
ライザップにいた頃、稀にいらっしゃるお客様の中で「とりあえずライザップに行けば何とかなる」という気持ちでいらっしゃる方がおりました。これは、ライザップブランドを信頼している証拠であり、トレーナーはその期待に応えるために、最大限の努力をし役割を果たす必要があります。
しかし一方で、「通うことが目的になってしまっている」という方や、「奇跡を起こす特効薬が存在する」と想像を膨らませてしまっている方も0ではないのもまた事実です。
ダイエットにおいて、甘い物を食べるのに痩せると思っている方。1週間で1,2時間しか英語に触れないのに、英語が劇的に伸びると解釈をしてしまっている方も、残念なことにいらっしゃるのも否定はできません。結果が出なかったら、それは担当する側に課題があるのは勿論ですが、学習する方々にも問題がある、ということはご理解いただければ幸いです。英語学習(言語習得)そのものは簡単です。字頭の良さ、というのは大して必要ありません。しかし、楽ではありません。コツコツと地道な努力が必要不可欠であり、その努力を継続するマインドは持たなければなりません。
1-1. 短期間での成長に必要な処方箋
短期間での英語の結果を出すためには、いくつか必要となるポイントがあります。第2言語学にも通ずる話であり、短期・長期に関わらず、言語習得には「質」と「量」の2つの側面に目を向ける必要があります。
質 ・・・ 正しいやり方で行っているか。自身の伸ばしたい、改善したいポイントに対して適切な処方箋(学習方法)を出せているか
量 ・・・ 一定の量をこなしているか。記憶の定着には量(繰り返すこと)が重要となります。1回見て終わりにしていないか。復習は欠かさずに行っているか等。
英語学習以外にも、何かの資格試験に臨んだことがある方であれば、共通する点があると感じていただけるかと思います。英語学習において、脳の特性を活かした取り組み方が大切です。「汎化能力(はんかのうりょく)」という脳の特性を意識するだけでも、英語学習がグッと楽になります。
例えば、オートバイを初めて乗る方がいるとします。Aさんは自転車に乗ることが得意ですが、Bさんは自転車に乗ったことが人生で一度もないとします。AさんとBさんとでは、オートバイを乗りこなすのに、どちらが早く習得できるでしょうか。おそらく「Aさんである」とお考えになるかと思います。
オートバイと自転車、乗り物の種類は違いますが、必要となる能力・スキルは類似する点がある事が想像できると思います。これが「汎化能力」です。
英語学習において、例えば「単語の暗記」。勿論、ただ意味を覚えるだけではいけませんので、英語の単語を覚える上でのコツ・ポイントはありますが、「暗記をする」という側面においては、受験勉強や資格試験を過去に経験された方の方が、優位に働く場合があります。単語の暗記においても、過去のご自身の経験から得られるデータベースを持っているか否かで、「きつい」と感じる度合が変化するのも事実です。
1-2. 具体的にどのくらいなのか
3カ月間のTOEICコースを例に上げて、具体的な「学習量」を見ていきたいと思います。
※これらは、あくまでも一例であり、マンツーマンですので、個人個人に多少の差が生じることは予めご了承ください。
まず、1日の学習時間は3時間とお考えください。
普通に週5回働かれている会社員の方であっても、はい、1日3時間です。
1日3時間・・・・・
ご安心ください。ここでおさえていただきたいのは「3時間連続で学習する」というスタイルではない、ということです。
具体的に、主に出されるシュクダイは「単語の暗記」「文法問題」「リスニング」の3つになります。これらの3つを「1日のすき間をみつけて、合間合間に少しずつ行う」というイメージになります。以下をご覧ください。
7:00 起床
8:00 家を出る前に 単語の暗記30分
9:00 出社時 電車の中で単語の暗記30分
12:00 昼食後 少し早くランチを済ませて 文法問題30分
19:00 帰宅時 電車の中でリスニング30分
20:00 カフェ 家に着く前にカフェで学習 文法問題30分
22:00 寝る前に 文法問題30分
このようなイメージで、1日の中に英語学習をちりばめるイメージです。
仕事が忙しい方でも、学習のリズム化が出来れば、1日のすき間時間を有効活用いただき、学習時間を積み上げることが出来ます。「学習の習慣化が出来るか」という事が短期習得には必要不可欠であり、この習慣化が出来るまでの初動の1~2週間は「つらい」と感じられる場合もあります。しかし、習慣化が定着すれば、中盤戦以降を楽に感じるので、辛い期間は比較的短くて済むことも多いと思います。
1-3. 愛なき指導はただの拷問
英語学習において、「量」と「質」の2つが必要だとお伝えしました。量は「1日3時間」であるとも記載しました。今度は「質」の方をお伝えします。
単語を本当に覚えられているか、リスニングのトレーニングをきちんとやり込んでいるか、を確認するための場として「セッション」をお受けいただきます。担当のトレーナーとのマンツーマンでのレッスンとなります。
1日3時間を行っていたとしても、質が伴わなければ、英語のレベルアップは望めません。この「質」を担保できるかは、トレーナーの力量にかかっています。そして、学習者一人一人の1日の学習のスケジュールの提案やアドバイス等も、トレーナーの力量にかかっています。勿論、マニュアルは存在しますが、学習者の特性は千差万別です。マニュアルを理解した上で、学習者おひとりおひとりに寄り添ってのサポートが必須となります。
勿論、人によっては、予定していた通りに学習が出来なかった方、一生懸命に頑張ったがうまくシュクダイを完成できなかった方、沢山いらっしゃいます。それらの状況をふまえ、トレーナーがいかに学習のPDCAを回せる様に、コーチングやアドバイスをし、目標に進めるかが、学習の成功の明暗の鍵を握ります。
スパルタのイメージが定着しているライザップですが、スパルタなのはあくまでも仕組み(シュクダイ量)であり、担当となるトレーナーは思いやりがあり、学習者に寄り添う伴走者であると言えます。
2. きついと感じた時の対処法
ゴールを設定し、気持ちを整え、目標に一直線に進んでいる方でも3か月間毎日3時間の学習をし続けるのは、決して楽ではありません。絶対といって良いほど、1度は気持ちが沈みます。その時は、ぜひ、担当のトレーナーに「きついです」と本音を吐いてください。
勿論、コミュニケーションの高いトレーナーであれば、学習者の方から言葉を発する前に気づく優秀な方もおりますが、100人いたら100人がそのような洞察力を兼ね備えている訳ではありません。ぜひ学習者の方から、声をかえてください。辛い気持ち、大変な現状、それらを吐くだけでも気持ちが少し楽になりますし、新しい提案や解決方法も、トレーナー側からご提案が出来ると思います。
学習者はロボットではありません。頭ではわかっていても出来ないことは出てきます。気持ちを支える、モチベーションを上げるのもトレーナーの役割です。
MIRAGO ENGLISHは、私菊地が担当します。
講師紹介 | MIRAGO ENGLISH (mirago-english.com)
まとめ
マンツーマンの専属トレーナーの役割は、単純に英語だけを指導するのではなく、英語を学習する方の相談に乗ったり、背中を押したり、モチベーションをアップさせ「英語の勉強頑張るぞ!」というエネルギー補給をする役割も担います。学習者に寄り添い、伴走をしてくれるパートナーを見つけることも英語学習において必要な要素です。
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