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“Have a good one!”と言われた時の返しは?oneの使い方も例文で解説

カテゴリー英会話

会話の中で”Have a good one!”という表現を聞いたことがある方も多いと思います。しかし、この使い方を聞きなれず、どう答えていいのか迷ってしまう方もいる印象があります。今回はこの”Have a good one!”と言われた時にどう答えるのか、そしてこの”one”はどの様に使用するのかご説明を致します。

結論

“Have a good one!”と言われたら”Thanks. You, too!”と答えましょう!

1. Have a good oneとは?

まずは、この”Have a good one!”という表現をどのようなシチュエーションで使用するのかご説明します。このフレーズは「別れ際に使う挨拶表現」となります。

職場の同僚や仕事先のクライアントとの別れ際に

”Have a good day.”

という言葉でお別れすることがあると思います。

他にも、金曜日の仕事終わりに、友人や同僚に対して

“Have a good weekend.”

と言うこともあります。

このような類の別れ際の表現として、他にも“Have a good afternoon.”、”Have a good night.”などといくつか挙げられます。

これらのシチュエーション、全ての状況において使用することが出来る表現が、今回の”Have a good one!”となります。

この表現を聞いた際、「このoneって何?」となることが多く、それが原因で、この”Have a good one!”にどう答えるべきか困ってしまうこともあります。そこで、この”one”の使い方を説明していこうと思います。

2. 代名詞oneの使い方(基礎編)

英語の文法ルールとして「代名詞」があります。今回のoneは、1、2、3といった数字のoneではなく、この代名詞の活用のoneとなります。まずはこの代名詞oneの使い方を覚えていきましょう。

私はスマホを失ったが、それを見つけました。

I lost my smartphone, but I found it.

電車に乗り、降りる際に「あ、スマホ忘れた」という経験をされた方は少なくないと思います。失くしてしまったが、まさにその失くしたスマホを無事見つけられた。この様なシチュエーションです。

次の例文を見ていきましょう。

私はスマホを失ったので、新しいのを買いました。

I lost my smartphone, so I bought a new one.

この場合はitではなくてoneになります。失くしてしまったので、新しい、別のものを買いました、というシチュエーションです。では、このoneは何を指すのか、それは”I lost my smartphone, so I bought a new smartphone.”ということです。

英語において、同じ名詞を2回繰り返す場合、oneに変える

というルールがあります。

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次の例文です。

私のマンションは、このマンションよりも小さい

My condominium is smaller than this one.

気を付けてください!マンション=mansionではありません!

英語の”mansion”はこのようなものを指します。

超高級なセレブが住みそうな住宅のことをmansionと言います。日本で言うマンションは英語でcondominiumと言います(略称としてcondoともいいます)

話を本題に戻します。

”My condominium is smaller than this one.”における、このoneは何を指すのか。それはcondominiumです。本来なら”My condominium is smaller than this condominium.”なのですが、同じ単語(名詞)が2回目の登場になりますので、この場合はoneにしなければなりません。

もう1つ行きましょう。

ショッピングをしている状況をイメージしてください。複数の選択肢の中から1つだけ選ばなければならない、このような状況です。

すべて好きですが、一番好きなのはこれです

I like all, but I like this one best.

“I like this one best.”におけるoneは何を指しますか?

そうですね、これは前述の文章を読む(イメージする)ことで想像が出来ます。このoneは物事を抽象的に指しています。もし、この状況で買いたいのがバックならone=bagとなりますし、買いたいのが車ならcar=oneとなります。文章を一言一句読んだとしても、最終的に「イメージ出来る」という事が非常に重要となります。

bestの使い方

こちらの例文(I like all, but I like this one best.)で、ぜひ補足でおさえていただきたい点があります。それはbestの使い方です。通常bestは最上級を意味しますので、必ずtheが必要になります。the best movie、the best country、the best songなどといった様に、「最上級にはtheがつく」と習います。

ここで追加で覚えていただきたいのは、形容詞における「限定用法」「叙述用法」の使い方です。

少し難しい言葉が出てしまいましたが、例文で見ると理解がしやすいです(文法用法の名前は覚える必要はありません)

私は綺麗な花が好きです。

I like beautiful flowers.

ここで着目するのがbeautifulの置かれている場所です。beautifulは形容詞であり、形容詞は基本、名詞の前に置きます。従って、beautiful flowers(形容詞+名詞)という順番で並んでいます。このように、名詞の前にセットでくっついている使い方を、形容詞の限定用法と呼びます。

この花は美しいです。

This flower is beautiful.

今度は、beautifulという形容詞が名詞とセットになっていません。be動詞の後ろに、beautifulという形容詞だけ単体で置かれています。このように名詞とセットになっていない状態を、形容詞の叙述用法と呼びます。

そして、bestは叙述用法の時、theを付けません!

これは私の人生で聞いた中で一番の歌です

This is the best song I have ever heard in my life.

best songといった様に、名詞とセットになって形容詞のbestが置かれていますね。このようなセットの時には、通常ルールとしてthe best songとtheが必要です。

しかし、先ほどの”I like all, but I like this one best.”という文章は、I like / this one / best.といった様にbestが独立しておかれています。この様な場合、theは不要になります。

英語は、理屈も重要ですが、感覚も同じくらい重要です。すでにこのbestの表現を知っていたが、理屈を知らなかった方(なんとなく感覚で喋っていた方)は、今回のインプットを通してより自信を持って、応用を効かせてアウトプットをしてださい。一方で、このようなルールを初めて知り、この表現も知らなかった方は、感覚的に口から出るように例文の反復トレーニングを実施することをオススメします!

3. 代名詞oneの使い方(応用編)

“Have a good one!”のoneは、dayかもしれないし、afternoonかもしれない、nightともweekendとも捉えることが出来る、別れ際の表現でした。

この代名詞のoneを使用する上で、注意していただきたい点が2つあります。

①不可算名詞には使えない

英語には数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)があります。この代名詞のoneは「可算名詞」の時に使えるのがルールであり、不可算名詞の時には使用できません。

私は赤ワインが好きですが、白ワインも好きです

I like red wine, but I like white, too.

この様に表現します。

本来なら、”I like red wine, but I like white wine, too.”と言いたいのですが、wineという名詞が2回目の登場なのでoneにしたいところですが、wineは不可算名詞です。この場合、oneを省略して表現しなけばなりません。

可算名詞と不可算名詞

覚えるべき名詞の数は数え切れず、数千個と存在します。そのとてつもない数の名詞、全てを可算名詞・不可算名詞でカテゴリーを分けて覚えるのは、不可能に近いです。

代表的な不可算名詞だけ覚えましょう!

これがオススメです。

代表的な不可算名詞は、money、information、milk、news、paper、furniture等が上げれらます。この不可算名詞の理屈は話が深いので、別の機会にきちんとご説明をしたいと思います。

②所有格には使えない

私のスマホが壊れていたので、Johnのを借りました

My smartphone was broken, so I borrowed John’s.

こちらは、本来なら”My smartphone was broken, so I borrowed John’s smartphone.”となります。同様に、smartphoneという名詞が2回目の登場なのでoneに変えたいのですが、John’s oneといった様に「所有格(’s)にoneはつきません」。従って、先ほどの不可算名詞の時と同様に、”My smartphone was broken, so I borrowed John’s.”とoneを省略して表現しなければなりません。

まとめ

”Have a good one!”と言われたら、”Thanks. You, too!”といった返しをパッと言える様に予め準備をしておきましょう。そして、インプットの最大の近道はアウトプットをすることです。ぜひ”Have a good one!”を使い、さらに代名詞oneの使い方も追加でマスターしていきましょう!

《この動画の音声は音読さんを使用しています。》

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MIRAGO ENGLISHの代表。マンツーマンのコーチング型英会話トレーナー。通訳学校の講師→マンツーマンのコーチング英会話のトレーナーを経て独立。海外留学・在住経験一切なしで、日本国内だけで英語をマスター。TOEIC®︎950。TOEIC®︎では、400~700点レベル(初級者~中級者)の方に結果を出すのが得意。